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- 「本物の自分を見つけたい」
- 「なんだか最近自分のことが好きになれない」
- 「メンタルが不調で、自己嫌悪や自己否定に走ってしまう…」
- 「ある人のことが好きすぎて辛い…どうして失恋が苦しいんだろうか…」
このような悩みを持ったことは人ならば一度はあると思います。
これら全てにおいてあなたを楽にさせてくれるのが、この『私とは何か「個人」から「分人」へ』という書籍です。
「分人」という概念は非常に汎用性が高いため、あらゆる場面で適用することができます。
- 人間関係に悩んでいる人
- メンタルブレイクしたり自己嫌悪や自己否定している人
- 恋愛に悩んでいる人
- 親子関係に悩んでいる人
- ポジティブになれずに悩んでいる人
「分人」は、あまりにも汎用性が高い概念なので、あらゆる悩みに適用できます。
Contents
『私とは何か』と言う書籍では、「分人」という概念をひたすら解説しています。
内容を要約していきます。
人は「本当の自分」という唯一無二のものがあると思っています。
この「本当の自分」が自分を傷つけてしまうのですが…
- 個人:分割できないもの(individual)
- 分人:分割できるもの(dividual)
分割できないものが個人であり、分割できるものが分人という概念です。
実際には会話から話を進めることが多い。
個人と分人はどうなるのか。入れ替わりが激しかったので、その点で楽な部分がありますね。
- 親と話す時の自分
- 職場の上司と話す時の自分
- 職場の後輩との話す時の自分
- 恋人と話す時の自分
- 高校の友達と話す時の自分
- 草野球チームの同僚と話す時の自分
これらそれぞれの自分って全部違う顔をしていませんか?
じゃあ、どこかで猫をかぶっていて、どこかの自分だけが本当の自分かというとそうではありません。
全て本当の自分です。
自分を好きになる方法は「好きな分人」を1個ずつ増やしていくことです。
自己否定や自己嫌悪に陥っている人に対して
自分のことを好きになりなさい!
と言ってもなかなかできるものではない。
しかし、そういう人でも他人との関わりの中で「この人といる時の自分が好き」と思えるような分人がいるはずです。
この人と一緒にいる時に雄弁に話せて、明るい感情に慣れている自分(分人)が好き。
こういうことは往々にしてありますよね。
このような分人を1個ずつ作っていくことで徐々に自分のことを好きになれます。
最高な自分でいられる人との関係性を大切にして、相手も自分といると最高な自分でいられるようにしてあげるのが良い人間関係のコツなのですよ!
自己嫌悪や自己否定は分人の構成比率がバグっているだけです。
自己嫌悪に陥るということは、「嫌いな分人の割合が増えてしまっているだけ」なのです。
自分の嫌いな分人の構成比率が上がってしまうと、素敵な自分の部分が減ってしまい、徐々に「自分全体が嫌いなんだ」と思ってしまいます。
一方で、仮に会社で嫌いな人がいても、プライベートや他の環境で好きな分人が多数いれば、自分のことを過度に嫌うことはないでしょう。
多少嫌なことがあっても、多少辛いことがあっても、他にナイスな分人が多数あれば自己嫌悪せずに生きていくことができます。
会社でも嫌な上司や嫌な後輩がいたとしても、好きな上司や好きな後輩が存在すれば楽しく仕事をすることができます。
自己嫌悪に陥らず自分のことを好きになるには、好きな分人の個数を増やしたり、構成比率をあげていく必要があるんだね。
「分人」を知っているだけで、自分の人生が非常に楽になります。
この人からの承認が自分の人生のアイデンティティの大きな割合を占めることになる。
このような塩梅で、徐々に自分のメンタルが「仕事」→「恋愛」と蝕まれていきました。
僕は仕事人間だったので、仕事関係の分人の比率が大きくなりすぎていました。
仮にその分人が好む好まざるに関わらず、どんどん自分の中の構成比率が大きくなりました。
このようになっている状態で休職(=仕事の分人の停止)をすると、一気に自分のアイデンティティが喪失されてしまいます。
仕事が辛い時は、一気に休職までやると一気に自分を構成するアイデンティティが絶滅してしまい、メンタルを療養するための休職で余計にメンタルがやられてしまうことが起きてしまいます。
自分にとって嫌な環境が職場の場合は、「分人」の割合が大きくなっている可能性が高いです。
そういう時は「仕事」を減らす方向で考えた方が良いです。
人は自分に一貫性を求めてしまいます。
例えば、僕のようにブログで情報発信をしていると、サイト内の記事で情報が一貫していることを気にしてしまいます。また、ネット上の情報発信とリアルの世界の生き方に矛盾が生じることを嫌がります。
しかし、「ネット上の人格」と「リアルの人格」が同じなはずがないのです。
だからこそ、ネットとリアルの一貫性を必要以上に考える必要がないのです。むしろ知り合った人で分人が異なる性質を持っているのは当たり前のことです。
ネット上でブログを書いて主張をしている分人と、リアルの世界でサラリーマンをしている分人は完全に分けられます。そして、それぞれが適度に混ざり合って生きているのが「自分」です。
本当の自分探しはしなくて良い。それぞれの自分を愛してやればいいんですよ。
自分の「軸」みたいなものを作らなければならないと思って生きてきました。
しかし、自分の軸みたいなものを定めたところで、ブレるんですよ。だって本物の自分が複数人いるから。
- 本業の分人は裁量を持って仕事なんてしたくない
- 副業は分人は思い通りに自分の仕事をしたい
- 恋愛しているときの分人は仕事なんてどうでもいいと思っている
- 友達といる時の分人は仕事なんて「会社のネームバリューでしょ」って思っている
- 親といる時は「東証プライム上場企業」に入っている会社で働いていることこそ価値
上記の価値観は、全て正しいといえます。
分人のそれぞれが持っている価値観であり、どれも自分の本当の価値観なのです。
これを1個に集約して「本物の自分」と言い切ることが間違いの始まりなのです。
バリバリキャリアを高めていって、社会で認められてやる!
という自分もいれば、
もう疲れた…世間体なんていらないから、とにかく健康に生きているだけで素晴らしい!
と思っている自分が同居していいのです。
逆に僕は適応障害で休職している時は、「もう、世間体もキャリアもいらない」という価値観を採用しようとしました。
スタートアップ企業で働いていて、自己実現のために働いていたのでとても苦しかったです。だから、休職中は「世間体」から離れようとしました。しかし無理でした。
なぜなら、僕らは残念ながら世間の中で生きているからです。世間の中に自分を作り出して生きているので、世間体を無視して、収入を度外視して、会社のネームバリューを無視して働くことなんてできません。
だから僕はこう考えました。
- 会社はネームバリューと福利厚生で選ぼう
- 手に職がつく安定した職種であり、数字を追わなくていい職種に転職しよう
- 副業では徹底的に数字を追って、金のために働こう
- 人間関係の充足はプライベートの人間関係で作ろう
このように「分人」に役割を持たせました。
これにより、「本当の自分」に全ての役割を持たせることなく、さまざまなことを同時に割り切って
みんなこの本読んでもっと楽になれ!
ちなみに読むのが面倒くさい人はAudibleで聴く読書をするとよい。平野啓一郎さんは小説家なので、耳でも聴き心地の良い文章を書きます。